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2021.05.13

色艶(いろつや)を見極める!実は難しい『艶消し塗料』について

こんにちは!BELLWOOD広報担当です。
今回は、某ビル塗装工事についてご紹介致します。

色艶(いろつや)を見極める!実は難しい『艶消し塗料』について_①

施工させていただいたビルは、4階建て(外壁材質:ALC)で付帯部分が鉄骨という構造です。
その中でも、特に『付帯部分(鉄部)』の塗装について、詳しくお伝え致します。

ちなみに『付帯部分』とは壁面や屋根以外の細かい所の事をいいます。
ビルで言うと具体的には手摺(てすり)や水切りなどの箇所になります。


【塗装手順】

初めに、鉄部の塗装手順をご紹介します。

(1)ケレン作業
ケレン作業とは、錆(さび)や塗膜の剥離を落とす作業です。
ちなみに塗膜とは、塗料を塗ってそれが固まることで発生する塗料の膜です。
〔使う道具〕ワイヤーブラシ、研磨用タワシ等

(2)清掃作業
ケレン作業で落ちた「錆(さび)の粉末」や「剥離塗膜」を掃除します。
〔使う道具〕 ラスター(小さな箒)、ブロワー(電動送風工具)

(3)錆(さび)止め塗料を塗布
【豆知識】
錆止め塗料には、様々な色があります。
例えば、ホワイト、クリーム、グレー、赤錆、ブラック等です。
ホームセンターで販売している錆止め塗料は、赤錆色やグレーが多いです。
ポイントは、仕上げの色に合わせて錆止め塗料を使い分けることで、 綺麗にムラなく塗装することができます。

(4)ペンキ塗料を塗布(1回目)
【豆知識】
ペンキ塗料にも種類があります。
例えば、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料です。
外壁塗料と同じく、塗装する塗料によって耐久性などが異なります。

(5)ペンキ塗料を塗布(2回目)
外壁塗装と同じく、1回目と同じ塗料を塗布します。
【豆知識】
2回目を塗布することで、艶が良くなり、塗料の効果も高まります。


【「艶消し塗料」と「艶有り塗料」】

色艶(いろつや)を見極める!実は難しい『艶消し塗料』について_②

さて、今回使用しました塗料は、「弱溶剤2液型シリコン塗料(ブラック)」です。
錆(さび)止め塗料は、「ブラック」を使用しました。

ここからが本題です!!
鉄部の塗装には、大半が「艶有り塗料」を使用しますが、今回は「艶消し塗料」を使用しました。

実は、「艶消し塗料」は、「艶有り塗料」より作業工程が難しいのです。
「艶有り塗料」は、ペンキを重ね塗りしていくことで艶感が増してピカピカになります。
一方、「艶消し塗料」は、ペンキを重ね塗りすると中途半端に艶が出ていまい、綺麗に仕上がりません。

【豆知識】
それぞれの塗料を使用したとき、下記の手順で進めると綺麗な仕上りになります。

〔艶有り塗料〕 錆止め塗布 → (1回目)艶有り塗料 → (2回目)艶有り塗料
★ピカピカに仕上がります。

〔艶消し塗料〕 錆止め塗布 → (1回目)艶有り塗料 → (2回目)艶消し塗料
★ムラなく、艶のない仕上がりになります。艶消し塗料の重ね塗りはムラになりやすいので難しく感じます。


【「艶消し塗料」での塗装】

では、お待たせしました!!
鉄部を「艶消し塗料」で塗装した写真はこちらです!

【全体】
色艶(いろつや)を見極める!実は難しい『艶消し塗料』について_③

【階段】
色艶(いろつや)を見極める!実は難しい『艶消し塗料』について_④

【手摺(てすり)】
色艶(いろつや)を見極める!実は難しい『艶消し塗料』について_⑤

「艶消し塗料」の仕上がりは、いかがでしょうか?

艶消しは光沢が少ないため、落ち着いた仕上がりになりますね。
艶有りの光沢がある仕上がりも綺麗ですが、艶消しの少し渋めの雰囲気もとてもお勧めです!

皆さんのお住まいの鉄部や、その他付帯部分に艶消し塗料を使用されると、 今までの印象がガラッと変わり、新しい雰囲気になります。
そして、その仕上がりに喜んでいただけると感じています!

塗装される際は、ぜひ艶消し塗料もご検討いただけると嬉しいです!

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